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   テーマ 134 自己実現のための自己学習と職場
         

■仕事と自己学習の関係

プレジデントオンラインの大前研一氏の記事
「アベノミクスの末路は悪いインフレ&悪い円安どころではない理由」
の中に下記のような文章があります。

---
米国ではほとんどのサラリーマンが確定申告をしている。
その際、自宅に書斎があれば、
住宅費の一部を経費として申請できる。

「自分が給料を稼げるのは、書斎で勉強しているからだ」
という理屈だ。

例えばアメリカの常識では、80平米の自宅に20平米の書斎があれば、
購入金額の4分の1は減価償却の対象となり経費として請求できる。

当然、書斎にあるデスクやパソコン、書籍代も経費になる。
米国で夫婦共稼ぎなら、2つの書斎をつくって
それぞれ還付してもらうのは当たり前だ。
---

日本では、仕事をするための能力は、
全て会社が提供してくれるものと考えている方もおりますが、

アメリカでは、仕事のための能力を身に付けるのは、
自己学習が基本との考え方が
社会全体で共有されていることが分かります。

「P・F ドラッカー著 非営利組織の経営(ダイヤモンド社)」
より引用致します。

---
自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追求である。
そこから充実と自信が生まれる。

能力は、仕事の質を変えるだけでなく
人間そのものを変えるがゆえに、

重大な意味をもつ。能力なくしては、優れた仕事はありえず、
自信もありえず、人としての成長もありえない。
---

能力は学習により身に付くものですので、
上記の文の中の「能力」という言葉は、
「学習」と置き換えることができます。

ドラッカー氏の言葉にあるように、
職場においては、学習により、優れた仕事が実現します。

優れた仕事をするということは、
人間(人生)そのものを変えるので重要な意味合いを持ちます。

■目標を持って学習する  

進化論で有名なイギリスの自然科学者
チャールズ・ダーウィン氏の有名な言葉に
下記にようなものがあります。

----
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である
----

「P・Fドラッカー著 経営者の条件」より引用します。

----
自らに対し、少ししか要求しなければ、成長はしない。
きわめて多くを要求すれば、
何も達成しない人間と同じ程度の努力で、
巨人にまで成長する。
---

ドラッカー氏の言葉にあるように
我々は目標を持って学習することに、
大きな成長を遂げることができます。

そしてダーウィン氏の言葉にあるように
学習し成長することにより成長前の自分とは、
大きな変化を遂げることができます。

我々は、生活のためそして自己実現するために
小さな時から学習を積んできます。

アメリカの書斎による減税のように、やはり基本は、
生活のためそして自己実現のための自己学習であり、

自分が選んだ職場というのは、
自己実現するために与えられた
大きな場と考えることができます。

自分にとって、学習するという意味合いをよく考え、
長期的、短期的な目標をきちんと持ち、
日頃の自己学習を積み重ねることが重要です。